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完治例

当院で「突発性難聴」をはじめとする耳の症状の改善・回復のために鍼治療をされた患者様のケースを、一部ご紹介します。参考にしていただければ幸いです。

ケース1 38歳 女性(主婦)

病名 左耳の突発性難聴
おもな症状 聴力の最低レベルは65デシベル。耳閉感が強く、耳鳴りもあった。
当院での治療に
至るまでの経緯、経過
発症後、すぐに病院へ。通院での薬物(ステロイド)治療を行った。
その結果、2週間くらいたったころ、聴力は若干回復。
しかし、耳閉感、耳鳴りは改善しないまま、3か月が経過した。

他の病気の可能性もあるといわれ、大きな病院に転院。
精密検査の結果、他の病気はなく、やはり「突発性難聴」である、と再確認した。
その後も病院での治療を続けるが、症状は変わらず、さらに3か月が経過した。
当院での治療・経過 発症から半年たち、症状の改善を求めて、当院へ来院された。
週に1~2日のペースで鍼治療を重ねていく中で、まず耳閉感がなくなった。
その後、耳鳴りが減少し、聞こえやすさを自覚するまでに回復した。

12回の鍼治療後、病院で聴力検査をし、「突発性難聴の完治」を確認した。
院長コメント
発症から6か月と時間が経過していたにもかかわらず、非常に早い回復が見られ、完治に至った例です。

突発性難聴の発症からすでに6か月が経過していることから、来院当初は、ご本人は強い不安を抱いていらっしゃいました。

小さなお子さんが2人いらっしゃり、お子さんの声の聞こえ方に違和感を感じ、お子さんの話す言葉の聞こえにくさが子育てへの不安となり、いっそう悩みを深くしていらっしゃるように見受けられました。

しかし、そのお子さんの声が、鍼治療の効果を自覚されるきっかけとなったようです。

鍼治療を重ねる中で、お子さんはお母様とのコミュニケーションがスムーズにとれるようになったことを敏感に感じとり、
「ママ、お耳、聞こえるようになったの!?」
と、お母様にたずねたそうです。

この一言で、患者様は、いつの間にか聞こえやすくなっていることを自覚することができたのです。
聴力の回復と併せて、母親としての自信も取り戻され、たいへん喜んでおられる姿が印象的でした。

「突発性難聴は、発症から時間がたってしまうと完治しない」といわれていますし、鍼治療も少しでも早い段階で受けていただきたいのですが、時間がたっていても、このように完治に至る場合があります。
このようなケースは、同じような状況の方に希望をもたらすものと考え、ご紹介いたしました。
オージオグラム
オージオグラム オージオグラム

ケース2 32歳 男性(会社員)

病名 左耳の突発性難聴
おもな症状 聴力の最低レベルは95デシベル。耳閉感が強く、耳鳴りもあり、左耳はほとんど聞こえていない状態だった。
当院での治療に
至るまでの経緯、経過
仕事がら出張が多く、突発性難聴を発症したのも出張先だった。
そのため、病院を訪れたのは、出張から戻ってから。発症後、2日がたっていた。

即日入院することになり、点滴による薬物(ステロイド)治療、ブロック注射を2週間受けた。その結果、聴力は多少回復し、退院。
当院での治療・経過 病院を退院しても、耳鳴り、耳閉感は治まらず、聴力の回復も不十分だったため、当院に来院された。
鍼治療開始から7回目に、自覚症状に変化があり、耳鳴り、耳閉感が軽減された。

その後、病院での聴力検査で、聴力の回復が確認できた。
計40回の鍼治療を行ったが、完治には至らなかった。
院長コメント
残念ながら完治には至りませんでしたが、「片耳がほとんど聞こえない状態から回復できた。同じような症状の方の希望になればと思うので、ぜひサイトに載せてほしい」というお申し出があったので、ここにご紹介しました。

鍼治療をスタートした当初から、患者様のお仕事は多忙を極め、出張もあり、治療を継続することが危ぶまれました。
しかし、「絶対に治すんだ!」というご本人の強い意志で、20回までは毎日来院され、その後も20回の治療を続けられました。

お忙しいなか、がんばって治療を続けられたことが功を奏し、聴力は顕著に回復。また、耳閉感は全くなくなりました。耳鳴りもほとんど気にならない程度にまで落ち着きました。

オージオグラムだけを見ると十分な聴力ではないのですが、ご本人いわく、「ほとんど治った、不便はない」とのことです。

これは、聴力以外の不快な諸症状が治まったことが大きいと思われます。
日常生活の中で、「聞きやすさ」は、実は聴力だけで決まるのではなく、耳閉感や耳鳴り、音割れなどの、「聞く」ことを妨げる症状があるかないかで大きく差がつくのだ、ということに、改めて気づかされたケースでした。

また、このケースを逆に考えると、たとえ聴力が十分に回復しても、ほかの不快な諸症状が残っていれば、「聞こえが悪い」ということになります。諸症状を総合的に改善することの大切さを、治療家として再認識することになったケースといえます。
オージオグラム
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ケース3 32歳 女性(主婦)※妊娠6か月

病名 左耳の突発性難聴
おもな症状 聴力の最低レベルは65デシベル。耳閉感が強く、耳鳴りもあった。
当院での治療に
至るまでの経緯、経過
聴力の最低レベルは55デシベル。
耳閉感や耳鳴りが強く、発症当初には、めまいがあった。
当院での治療・経過 突発性難聴発症の翌日に、耳鼻科の病院で受診。
妊娠中ということで、「治療法がない」と言われた。
院長コメント
妊娠中ということで、病院でステロイドなどの投薬治療ができなかったため、鍼による治療を選択されたケースです。
発症後、早い段階で来院されたことが功を奏した好例です。
オージオグラム
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ケース4 24歳 女性(会社員)

病名 右耳のステロイド依存性難聴
おもな症状 聴力の最低レベルは30デシベル。
データでは聴力の悪さはあまりわからないが、耳閉感や音割れが強く、人混みや大きな音がする場所では症状が悪化。聞こえも悪くなった。
当院での治療に
至るまでの経緯、経過
発症当初、病院では「突発性難聴」と診断された。
発症から約3か月間入院。退院後は、通院での薬物(ステロイド)治療により回復。
しかし、薬の効き目がなくなると聴力が悪化するため、通院でのステロイド治療を再開することとなった。
これを何度か繰り返し、病院で、「ステロイド依存性難聴」と診断された。
医師に、「これ以上はステロイドを使えない」と宣告された。
当院での治療・経過 病院で「ステロイドを使えない」と言われたため、当院へ来院。
16回の鍼治療で完治に至った。
さらに、再発防止・予防的治療を4回施して、治療を終了した。
院長コメント
再発防止・予防的治療を含め、20回の鍼治療を行いました。
間をおかず、20日間毎日来院されたことが、いい結果につながったと考えます。

当院での鍼治療のひとつのめやすとしている10回の治療が終わった段階でも、聴力に変化が見られませんでした。
ご本人はたいへん不安に思われたことでしょう。
しかし、くじけることなく、根気強く毎日来院され、治療を継続されました。
治療は、患者様との共同作業。
困難なケースであればあるほど、患者様と治療家の信頼関係、患者様の治したいという強い意志がたいせつで、それによって、改善・完治の可能性が高まるのだということを改めて胸に刻んだケースでした。
治療終了後もご連絡をいただき、再発もなく順調に日常生活を送っておられるとのことで、治療家として、たいへんうれしく思っています。
オージオグラム
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ケース5 55歳 女性(主婦)

病名 右耳の突発性難聴
おもな症状 聴力の最低レベルは50デシベル。
耳閉感や音の響きが強く、バイクや換気扇の音がつらいとのこと。耳鳴りもあった。
当院での治療に
至るまでの経緯、経過
発症当初、低い音が聞きづらいと感じ、2日後に近所の耳鼻科を受診。
「突発性難聴」と診断され、ステロイド、ビタミン剤等を処方される。
その3日後に再度、聴力検査をすると、悪化していた。
当院での治療・経過 病院の聴力検査で悪化していたため、「病院以外に、ほかの治療も併用したい」と考えて、当院に来院された。

3回の鍼治療で自覚症状も改善され、聴力検査でも正常に戻った。
聴力が回復し、耳閉感がなくなってからも、音の響きの症状がまだ残っていた。しかし、その後9回の治療で完全になくすことができた。
全12回で治療を終了した。
院長コメント
突発性難聴と間違われやすいのですが、この方の場合は、「低音障害型感音難聴」であった可能性が否めません。
低音障害型感音難聴は、比較的完治しやすいといわれています。
ただし、再発するケースも多いため、注意が必要です。

このことを患者様に説明し、理解していただいて、聴力が正常に戻ってからも治療を続け、音の響きの症状がなくなるまで、全12回の治療を行いました。
このことが予防・再発防止につながり、終了後半年を経過しても再発はなく、耳の違和感は全くないそうです。

聴力が回復したからといってすぐに治療を打ち切らず、じっくりと腰を据えて不快な症状が完全になくなるまで治療を続けることが、再発予防にもなることを証明できたケースです。完治だけでなく、再発予防にも鍼治療は有効だと実感しています。
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