平町鍼灸接骨院ブログ

2011年11月22日 火曜日

音響外傷

すっかり、秋が深まってきました。
平町鍼灸接骨院の中嶋です。

先日、読売新聞に興味深い記事がありましたので
全文を転載いたします。

コンサートで大音響の中にいると、耳に大きな負担がかかり、
耳鳴りがしたり聞こえにくくなったりすることがある。
ヘッドホンで長時間、大音量の音楽を聴いても、
聴覚を損ないかねない。
携帯音楽プレーヤーの普及で難聴の広がりを
心配する声もある。(高梨ゆき子)

 ■ 長時間・大音量だと、耳の細胞に障害も

今年7月、東京都内の公務員男性(25)は、
笠井耳鼻咽喉科クリニック(東京・目黒区)を受診し、訴えた。

 「昨夜コンサートに行ってから、耳鳴りが
するようになりました。耳が塞がるような感じもあります」

聴力検査した結果、周波数4000ヘルツの
高音域の音が聞こえにくくなっていた。
正常なら25デシベルくらいの音量でも聞こえるはずが、
50デシベル以上でないと聞こえない。
急性感音難聴(音響外傷)と診断された。

音が聞こえる仕組みは、耳の奥の「蝸牛」という
渦巻き状の器官にある有毛細胞が、
先端に生えた毛の振動で音を感知すると、
その情報を脳に伝えるものだ。感音難聴は、
大きな音で有毛細胞に障害が
起きることなどによって発症する。
「ロック難聴」「ヘッドホン難聴」などとも呼ばれる。

この男性を診察した院長の笠井創さん(60)によると、
通常、様子を見て自然に治るのを待つことも多いが、
検査の結果、高音域の聴力レベルが
かなり落ちていたため、有毛細胞を保護する目的で
ステロイドやビタミン剤を処方。薬の効果かどうかは
はっきりしないものの、2日後には正常に戻っていた。

同クリニックには、この1年余の間に、
感音難聴と見られる10~20代の若者が計11人訪れた。
ロックコンサートや自分のバンドでの
演奏などが原因と見られた。
笠井さんは「症状に早く気づけばいいが、ヘッドホンで
大音量の音楽を聴くのが習慣化しているような場合は、
自覚がないまま悪化する恐れがある」と話す。

難聴の症状が出ても、一時的なら静かな場所で
耳を休ませれば多くは自然に治ることが期待できるが、
慢性的な症状になると深刻だ。有毛細胞は
いったん破壊されると修復力がなく、
機能が回復しないためだ。
まず何より大事なのは予防ということになる。

コンサートでは、スピーカーのそばを避けたり、
時々休憩したり、自分なりの工夫も大切だ。
ヘッドホンやイヤホンは、使い方に気をつければ、
安全に使うことができる。
適度な音量は、外の音が入りやすいオープンエア型なら、
静かな場所でヘッドホンをしていても周囲の音が聞こえる程度、
遮音性の高いクローズド型なら、片側を耳から外し
周囲の音と同程度の音量に設定するのが目安。
長時間聴き続けないようにしよう。

電車の中でヘッドホンを使う時は、周りの騒音があるので
つい音量を上げがちだが、適正な音量を把握し、
上げ過ぎないようにしたほうがいい。
一般に、耳の健康には90デシベル以下が目安とされている。

慶応大耳鼻咽喉科教授の小川郁さん(56)は
「周囲に音漏れするほど大きな音量で聴くことは、
マナーの問題だけでなく、自分の耳の機能を損なうことになる。
若い時に耳に負荷をかけていると、年をとってから
難聴になりやすいという専門家の声もあるので注意してほしい」
と呼びかけている。

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2011年11月12日 土曜日

突発性難聴の鍼治療

昨日とはうってかわって暖かい1日です。
平町鍼灸接骨院の中嶋です。

さて、前回まで時間の経過した
突発性難聴の事を少し書きました。

少しでも可能性があれば、治療してみる
価値はあるのではないかと考えます。

「耳は両方あるので片方が聞こえれば大丈夫」
ということはありません。

視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という五感は
普通に機能して当たり前のように
思っています。ですから、それが少しでも
不都合があると大変なストレスになります。
しかし、これは"痛み"とは違い,体験した方しか
分からない感覚になります。

「腰が痛い」「首が痛い」「膝が痛い」など
痛みに関しては経験したことがあるので
理解できます。
「聞こえにくい」「耳鳴りがする」「音が反響する」など
理解できそうでなかなかしてもらえません。
自分の苦痛が分かってもらえない事は、
とても大きなストレスになります。

ですから、当院では患者様からのお話を
丁寧に聞くことを大切にしております。
症状を詳しく聞き、客観的に今の状態を把握し、
少しでも患者様が楽になるように、治療はもちろん
日常生活での注意事項やご自身で出来る指圧、
お灸などを指導いたします。

投稿者 平町鍼灸接骨院 | 記事URL

2011年11月 2日 水曜日

時間が経過した突発性難聴5

朝晩の肌寒さはありますが、
日中の暖かさは助かります。
平町鍼灸接骨院の中嶋です。

前回、驚くほど早く症状が落ち着いた
患者様のお話をしました。
しかし、多くの時間の経過した突発性難聴の
患者様はすぐには改善しませんし、
症状に変化が無い場合もあります。
鍼治療の効果を十分に発揮させる為には
ある程度の回数が必要ではないかと考えます。

鍼治療は薬を使わない治療法です。
ハリを身体に刺すというシンプルな治療法です。
身体の具合が悪い期間が長ければ長い程、
治療期間は長くなるのです。
それでも、可能性がある限り完治に向けて
最善の治療をすることが重要であると考えています。

寒暖の差がありますので
どうぞご自愛ください。

投稿者 平町鍼灸接骨院 | 記事URL

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